nobunoza produced by Nobu Nozaki
Finollo社ネクタイについての個人的な見解(その2)。
先日は、Finollo社ネクタイそのものについて私の見解を書いたのです
が、今回は、お店やコーヒー店で出会ったこのお店の社長リンケ氏に
ついて書きたいと思います。
*クリックで拡大画像が見られます。
最初は、2007年12月友人のフランコ夫妻と初めてこのお店を訪ねた
時でした。ミラノから車を飛ばして1時間半ほどで到着。駐車スペース
が見つからず、ようやく車を停め、お店を訪ねる前にコーヒーを飲もうと
近くのバーに立寄ると、ちょうど彼もコーヒーを飲んでいるところでした。
入って来たフランコ夫妻と目が合ってニコッと微笑んだ彼は、紺のスー
ツに薄手のコート、ワインのネクタイというごく普通の出で立ちでした。
フランコに紹介され初対面の挨拶を交わした後、「コーヒーでいいです
か」と勧められた。
年齢は70歳くらい、和んだ話し振りの中に時折見せるきりっとした表
情が内面の厳しさを感じさせる人物でした。
コーヒーを飲み終わり連れ立ってお店に向った。写真では見ていたが
どっしりとした重みのある店舗を目の前にして「さすがだな」とため息が
出た。
生地を出してもらいネクタイのチョイスを始めたが、独自の色合いと色
の組み合わせに戸惑いつつも完成したらどんなネクタイになるのだろう
と新たな出会いにワクワクする気持を抑えられなかった。
出来上がってきたネクタイは、今までに扱ったことのない独特の雰囲気
を持ったものでした。サッパリと垢抜けしているようではないが、まさに
そのものの存在感を持っている。
伝えてきたテイスト、培われた伝統と呼ぶものだろうか。
1899年創業から、時流に流されずそれを育んできた人たち。たぶん
頑固な人たち。
普通の出で立ちのリンケさんがこのネクタイを結んでいるのが目に浮か
んだ。