10年近く温めていた構想を今回初めて実施し、今後も続けていくことがで
きることを確認しました。それが、レザー衣料をイタリアで作るオートク
チュールです。
今回の完成品まで工程をどのように実施したかを書いてみます。
1)スタイルを決める。
今回は参考画像をからお好みのスタイルを決めましたが、今後は、スタ
イルそのものからデザインすることも考えています。
2)革素材、カラーを決める。
ジャケット、ブルゾン、コートなどスタイルに適した素材やお好きな素
材とカラーを素材とカラー見本から決めます。
3)採寸と撮影をする。
身体の各サイズ、身長、体重(差し支えなければ)など採寸して、正面
、横、背中側、ポイント部拡大、を撮影します。
4)生地で仮縫い品を作る。
日本又はイタリアの革衣料製作メーカーで、生地を使って、決定したス
タイルを、採寸したサイズで仮縫い品を作ります。
5)仮縫いをします。
出来上がった仮縫い品を着ていただき、問題点をチェックして整理し、
その問題部を撮影します。
6)仮縫い品・問題点・画像等をメーカーに送付。
仮縫い品、整理した問題点、試着時の画像等をメーカーに送付する。
7)それを加味して革用のパターンを起こす。
生地と革素材の違いを加味した革素材用のパターンを起こします。
8)完成品に仕上げる。
決定した革素材をカラーとその他の素材を使って完成品に仕上げます。
上記のような工程を経て、今回ラムスウェード素材でグリーンのブルゾン
をお客様のサイズで仕上げました。
それぞれの工程の主な画像は、完成した仮縫い品、カラー見本、仮縫い品
の試着と仮縫い、完成品、の順にご覧いただけます。
今回のブルゾン作りで、仮縫い時に3点の問題点を把握することができまし
た。
1)お腹の前みごろが窮屈で張っている。(サイズが足りない)
2)腰部にが波のようなシワがある(生地が余っている)
3)腰部のリブが伸び切っている(長さが短い)
仮縫いが終わり、仮縫い品、着用時の画像、問題点の指摘、をまとめてイ
タリアの製造メーカーに送りました。受け取った完成品は、それらの問題
点が解決された製品になっていました。
今回、完成したブルゾンは、消費税込みで、¥490,000-です。
この新商品のポイントとなる利点を挙げてみます。
・仮縫い品を作ることによりお客様のお好みのスタイルをお客様のサイズ
で、見て、着ていただけることです。
・これにより、サイズや詳細部のスタイル変更、問題点の把握などが簡単
にできます。
・レザー衣料メーカーも、今回実施した仮縫い品があることとその問題点
の整理、着用時の画像、があることで製品作りがし易く、精度が上がっ
たと高評価でした。
・このような工程を経た製品作りは、お客様、店、製造メーカーがスタイ
ル・サイズ・仕様などの考えを共通に持つことができるので、ミスがな
くお客様のご要望品をスタイルを含め高品質で作ることができます。
現在、レディースのコートを同様の工程でもって製品作りが進行中です。
それも完成までを今回と同じようにご紹介したいと考えております。
この製品を作ってくれているメーカーのご紹介をしたいと思います。
フィレンツェ郊外にあるこの会社は、イタリアはもちろん世界的にみても
革衣料のトップメーカーです。その顧客は、イタリア及び欧米の大手メゾ
ンや有名ブランドです。製品作りは、1点ずつカスタムメイドが基本で、
彼らの持っているモデルや顧客が希望するスタイルをその人のサイズで作
ることができます。そのための設備や人員も整備されています。
多くのものはいらない、私にとってのものを作り着る。
お好きなスタイルで、好きな革種で、お好みにカラーで、自分のお気に入
りのものを作り、長く大切に使う、そんな物作りです。今の時代に合って
いる衣料品の手に入れ方なのじゃないかとと思います。
是非、ご要望をお聞かせください。じっくり打ち合わせをし、素材を見て
触れてご注文をご検討ください。よろしくお願いいたします。
nobunozaのYouTubeチャンネルもご覧ください。何かご不明な点などご
ざいましたら、お気軽にお問い合わせください。Tel: 03-6263-8319
MB32 レザー衣料のオートクチュール
レザー衣料のイタリアで作るオートクチュールです。
下記のような工程でその方のためのものをお作りいたします。
スタイルと革素材とカラーを決め、採寸と撮影をし、生地で仮縫い品を作り、仮縫いをし、仮縫い時の問題点をチェックし問題部を撮影、仮縫い品 +画像+問題点をメーカーに送付、それを加味して革用のパターンを起こし、決定した革素材で完成品にする。